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じろが入院していた病院で小児内科の副部長をされていた先生の著書です。 君の身にふりかかった災難は誰に責任があるものでもなく、君や周りの家族のみんなにとってどんなにか不条理なことでしょう。−−中略−− 病気を治して幸福になるように手助けすることが、私たちの役目です。幸福の幸は偶然に与えられた幸いであり、福は自分の努力で勝ち得た幸いです。 君の病気は偶然にやってきた不幸に違いありませんが、私は、君がそれを逆手にとって君の将来の人生の福に転化してほしいと思っています。福への道は、深く自分を見つめるところからスタートするといってよいでしょう。君たちはがんという病苦をとおして自分を見つめ、命を見つめる機会を与えられたのです。 第一部 稚き生命への讃歌 より引用 |
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| 30年もの間小児がん患者、家族と真剣に向き合って見えた先生の文章は家族と同様、あるいはそれ以上の温かい視点で子供たちを見据えています。先生は決して多弁な方ではなく、静かに病棟を歩き、子供たちをやさしい視線で見つめておられました。 私はじろの治療経過に絶望していたとき、一度だけですが 先生とゆっくりお話しする機会がありました。「お母さん、あなたはこのこのためにできることはもう全てやってきたと思うよ。治療はここのスタッフを信頼して任せればいい。あとは神様に“この子を生かしてください。”と祈るのではなく、“このこのために一番良いようにしてやってください。”と祈りなさい。この子にとって生きていくことが一番良いと思えば神様は生かしてくださるだろうし、この子が生きていくことのほうが辛く苦しいことばかりだということなら、神様のそばに連れて行ってくださるだろう。」 文章力が無いので、このときの状況をうまく表現できないのですが、この言葉で少し落ち着きを取り戻しました。 闘病中の子を持つ親御さん、医療関係者、学校関係者、お子様を亡くされた方、全ての方の心に響く一冊だと思うので、ご紹介します。機会があれば是非読んでみてください。 |
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| この本の表紙画像、文の引用は新風舎さんの御厚意により許可を得て掲載しております。 |
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